鍵に守られる

鍵の今と昔

今では当たり前に家の鍵や車の鍵などを持ち歩いていますが、江戸時代までさかのぼると庶民はほとんど鍵を必要とせず、用心する際には棒で戸を固定する程度でありました。財産を多く持つ富裕層は蔵に鍵をかけてはいましたが、簡易な作りな為防犯性はなく、ほとんどが飾りとして使用されていたのです。
人々が財産を持ち始め、鍵の構造も進化していく中で、現代では誰しもが鍵を持つようになりました。鍵の進化は止まらず、より複雑なメカニカルキーが誕生する中、デジタルキーも増えています。では、私たちはどんな場所で鍵に守られているのか、考えてみましょう。

家にある鍵

まずは家屋の出入り口である玄関の鍵。簡易な玄関錠からハイセキュリティータイプまで様々ですが、最近ではディンプルキーというピッキングや鍵穴を壊す行為に対して強い鍵が流通しているようです。続いては窓の鍵、ベランダの鍵です。玄関に比べると、出入り口ではない為簡易な鍵になりがちですが、実は空き巣の侵入経路で最も多いのが窓なのです。窓やベランダは人目に付かない隣家との間や家屋の裏側にあることが多く、ガラスを割って侵入したり人目に付かない事から鍵を閉め忘れていたりと、特に狙われやすくなるのです。もし防犯性を考えるなら、玄関以外に窓の鍵を強化することをお忘れなきよう。
家屋内への浸入を守る鍵もあれば、敷地内への侵入を防ぐ鍵もあります。だいたいは簡易な鍵で、門扉・ガレージといった場所となります。より厳重なセキュリティが必要な場合は、門扉の鍵も電気式の頑丈なものとなる場合もあります。